【ブラジルでヘアスタイルよりも気になった事】
ブラジルでヘアスタイルよりも気になった事
美容師なので、海外に行っても人の髪を見てしまいます。
街を歩いていても、カフェにいても、空港にいても。
「この髪型、いいな」とか、
「このカラー、似合ってるな」とかとか...
20年もこの仕事をしていると、
もはや職業病なのかもしれません。
今回のブラジルでも、人の髪をずっと見ていました。
でも、しばらくすると、
髪型よりも気になるものがありました。

それは、人の表情でした。
もちろん、みんなが笑っているわけではありません。
でも、街を歩いている人を見ていると、
どこか自分自身を楽しんでいるように見えました。
服装も、髪型も、肌の色も、体型も、本当にさまざまで。
「こう見られたい」というより、
「自分はこうでいたい」。
そんなふうに見えました。
それが、なんだかとても印象に残りました。
日本にいると、
「似合っているか」
「若く見えるか」
「流行っているか」
「周りからどう見えるか」
そんなことを、
自分でも気づかないうちに考えていることがあります。
もちろん、それが悪いわけではありません。
美容という仕事は、
人からどう見えるかを考える仕事でもありますからね。
でも、ブラジルにいると、
「どう見えるか」よりも
「どうありたいか」のほうが、
少し大切にしているように見えました。

誰かに褒めてもらうことだけではなくて、
鏡を見たときに、
少し気分がいい。
髪を整えたことで、
なんとなく今日が楽しみになる。
美容には、
そういう小さな力があると思っています。
帰国してから、
改めて自分の仕事を考えました。
まだまだ美容には、
髪だけでは語れないことがあるなぁなんて。
知ったようなことを思いました。
今回ブラジルで一番気になったものは、
ヘアスタイルではなく、
その人が、自分自身を楽しんでいる姿でした。
Column by @ryo0603
Hair Makeup Artist
2005年よりヘアスタイリスト・メイクアップアーティストとしてキャリアをスタート。力強さと繊細さが共存するマスキュリンな表現を特徴とし、アートワークやCMなど幅広い分野で活躍。数々のアーティストや雑誌からの信頼を獲得する。2022年、OFFICE KOBAYASHI Inc. を設立。